吐き気と嘔吐の症状

吐き気と嘔吐の症状

胃の中にある内容物(主に未消化の食物や胃液)を吐くことを「嘔吐」といいます。 その、吐く前に感じる胃の不快感のことを「吐き気」といいます。

吐き気を催す理由は、たくさんあります。 体験者が多いのは、ご存知、飲酒や食べすぎです。 ストレスを原因とするものや内臓の病気、 単に気分が悪くなった軽いケースから、まったくの原因不明のものまで。 吐き気は、ありとあらゆる理由で起こるのです。


吐く原因とは

吐く原因は、大きくわけて2つあります。 1つは嘔吐中枢が刺激されて起こるケース、 2つめは胃腸への直接的な刺激による場合です。 「 吐き気 ⇒ 嘔吐 」という流れの場合、ほとんど原因は消化器にがあるようです。 吐き気が無いのにかかわらず、いきなり吐くケースでは、脳神経系の障害が考えられます。


吐き気の原因

吐き気の原因は、おおざっぱに2つにわけることができます。 「比較的安心な吐き気」と「他の病気が原因による吐き気」の2つです。

もっとも、病気のほとんどは、この2つに分けられてしまうのですが、 吐き気の症状から、安心・心配が区別できるなら、慌てることなく対応できるようになります。

「心配のない」吐き気の症状
  1 暴飲暴食や つわり など、心配ないとわかっているケース
  2 吐いたら気分がすっきりする場合
  3 心理的な刺激を受けた場合(不快 不潔 残酷なものを見た、いやな臭いを嗅いだ)
  4 眼鏡が合わない場合

この4つのケースは、本人にも周囲にも理解できる明確な原因です。 原因を取り除けさえすれば、吐き気は収まります。

「注意が必要」な吐き気・嘔吐の症状
  1 症状が激しい
  2 おう吐物に血が混じる
  3 原因がわからない

この3つの症状は危険信号です。 これらの状況に加えて、「激しい頭痛」「めまい」「発熱」「腹痛」などを伴うならさらに要注意です。 すぐにでも医者に相談してください。その場で治まった場合であっても、安易な自己判断は危険です。

病院の精密検査で分かることは限られています。 臓器や脳に腫瘍などの形態的異常があるケース。 つまり異常が「形としてはっきり見える場合に限られるのです。

異常のみあたらない(原因不明)ことは意外にあります。 精密検査で異常が見つからないのに、吐き気が続くようなら、 経験ある先生に診てもらうことが必要です。


● 吐き気と複合的症状

吐き気を催すだけでも辛いのですが、他の症状が加わる場合もあります。 たとえば腹痛や胸焼けです。吐き気と別の症状との組み合わせから、 原因となっている病気を判断することができます

○ 腹痛が伴う吐き気は?

吐き気と一緒に腹痛が伴う場合には、 次のような病気の可能性があります。

急性胃炎・慢性胃炎
直ちに命にかかわる病気ではありませんが、症状によっては強い痛みが伴うことがあります。

胃がん
50代から60代の男性に多く病気です。近年は、ピロリ菌との関連性が指摘されています。 早期に見つかれば、完治もできるようになってきています。 定期的な健診を受けることで深刻な事態が避けられます。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍
みぞおちの付近に痛みがあらわれるのが一般的です。 胃潰瘍の場合は食後に、十二指腸潰瘍の場合は空腹時に痛みが出やすいと言われています。

虫垂炎
いわゆる盲腸です。急性虫垂炎になると命にかかわります。

腹膜炎
腹膜に起こる炎症です。潰瘍で胃に穴が開いた時や、急性すい炎など、複数の原因が考えられます。

急性肝炎
ウイルス(A型、B型、C型など)が原因起こる肝炎です。 劇症肝炎という重症になるケースもありますので、早期発見・早期治療が大切です。

○ 胸焼けが伴う吐き気の原因は?

胃食道逆流
胃酸と一緒に胃の内容物が食道に逆流する症状です。 吐き気と胸焼けなどの症状が出ることがあります。

○ 下痢を伴う吐き気の原因?
食中毒
食あたりとも言います。下痢をともなって、脱水症状を引き起こすことがあります。 十分な水分補給をする必要があります。

○ 便秘を伴う吐き気の原因は?
腸閉塞
消化物や消化液が腸内に溜まってしまう状態です。 ひどい吐き気と嘔吐を繰り返す一方、便が出なくなります。

○ 頭痛を伴う吐き気原因は?

  くも膜下出血
  脳腫瘍
  片頭痛
  緑内障など

○ 眩暈を伴う吐き気の原因は?

  脳出血
  脳震盪(のうしんとう)
  髄膜炎(ずいまくえん)
  メニエール病など

ドラマの話

観てましたか?

2010年に放映されたテレビドラマの「仁」では、 江戸時代に広がったコロリ(コレラ)にかかった患者のシーンがありました。 症状をみると、強い吐き気を伴っていることが分ります。吐き気が強すぎると、 口からの飲食物を受け付けなくなることもあります。酷くなる前に、早めの治療が肝要でしょう。
吐き気のときの対応は?
吐き気発作時には、吐いたものが気管に入らない様に注意。 発作時は静かに休む。 感覚の刺激(水や物音)が吐き気につながることもある。 続くようなら、栄養の吸収ができません。医師や管理栄養士さんに相談を。

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