鼻血の原因と病気

受け損なったボールが顔に当たったり、ドアの角などに、鼻をぶつけたり。 ちょっとしたよくあることで、鼻血はおこります。大人でも鼻血は出ますが、子供に目立つ症状です。

寝苦しい真夏の夜にのぼせたり。ムズムズした鼻の中をいじり過ぎたり。 日常生活の様々なシーンで、鼻血はカンタンに発症してします。 たいていは、心配するほどではないのですが、中には危険な鼻血も存在します。 鼻血は珍しい病気ではないだけに、原因が重大であっても、見落とされてしまう危険もあります。 それは、鼻血という症状の落とし穴といえます。

正しい知識をもって、鼻血に対処できるようにしてください。


鼻血の症状

鼻血は、なんらかの原因で鼻から出血する病気です。 ほとんどの鼻血は、ほんの数分で出血が止まってしまいます。 誰もが、経験したことのある病気と言えるでしょう。

大人と子供では、子供のほうがよく鼻血をおこします。とくに多い年齢期は3~8歳あたり。 この年頃は、「小さな衝撃」や「のぼせ」などで、しょっちゅう鼻血を流します。 子供に珍しくないとはいっても、 あまり頻繁におきると、親や祖母・祖父、先生などの周囲は心配になるかもしれませんね。 子供が鼻血を出したら、とにかく慌てず止血を行ってください。

鼻血の原因

鼻血は、大きく二つに分けることができます。 特発性鼻出血と 症候性鼻出血です。
症候性鼻出血とは、ある種の疾患の一症状です。 鼻や副鼻腔、または全身に出血をひきおこす病気など、なにかの疾患が原因で起こる鼻血です。 この「症候性鼻出血」は、さらに局所的要因と全身的要因とに細分類されます。
一方の、特発性鼻出血は、病気とは無関係の鼻血のこと。 すぐ後に話す「キーゼルバッハ部位損傷による鼻血」とほぼイコールです。

キーゼルバッハ部位損傷による鼻血

鼻の穴の入り口にある柔らかい部分を「キーゼルバッハ部位」といいます。 ここが、なんらかの原因で傷つくと鼻血が出てしまいます。 また、左右の鼻の孔を仕切っている鼻中隔の前部が傷ついておこることもあります。

鼻血の約8割の原因がこれです。 厳密な出血位置が「キーゼルバッハ部」でなくても、 この付近での鼻血は「キーゼルバッハ部位損傷」と、ひとくくりに判断されるようです。

鼻かぜやアレルギー性鼻炎をおこしているときは、鼻の粘膜が充血します。 そのときに強く鼻をかんだり、直接指で触ったりすることでも、この部位が傷つきやすくなります。 また、日ごろから鼻の孔に指を入れる癖のある人はだいたい、この部位に傷ができています。

キーゼルバッハ部位は血管が多くて、しかも脆い場所です。 鼻の中を直接触っただけでも損傷することがあるくらい、カンタンに出血します。 出血はしやすのですが、出血量は少なめであり、わりとすぐに治まるという特徴もあります。

 主な原因
  鼻の中を直接触る
  刺激の強い食べ物
  のぼせる
  興奮する
  外部からの衝撃

症候性鼻出血の局所的要因

・鼻咽腔粘膜炎症による鼻血

鼻の奥、咽頭上部の鼻咽腔には粘膜があります。 この粘膜が炎症を起こして、動脈が傷つくと鼻血が出ます。 身体中の血管が細く弱ってきた高年齢の鼻血の原因として多く見られます。 加齢による潜在的な、高血圧や動脈硬化などが原因です。 動脈の損傷による鼻血なので、出血量は多くなります。口からも出てくることもあります。 出血量が多いことで「キーゼルバッハ部位の損傷による鼻血」と見分けます。

・鼻腔ガンによる鼻血

鼻腔にガンが発生しても鼻血が出ます。鼻水の処理をしたとき、一緒に血が混じることあります。 その状態が長期間継続すると、鼻腔ガンが疑われます。

・大気汚染による鼻血

「光化学スモッグ」など、汚染物質の多い地域では、鼻血にかかる人多い傾向があります。 その原因は、汚染物質による、鼻粘膜の損傷だと考えられています。 鼻粘膜が損傷しての出血なので、症状は一時的です。長く続くようなら、要注意です。

局所的要因の主な病気
 外傷
 アレルギー性鼻炎
 急性鼻炎
 炎症(副鼻腔炎など)
 鼻中隔彎曲症
 悪性腫瘍(癌など)
 鼻骨骨折
 顔面外傷
 などなど。

全身的な病気による鼻血

鼻腔以外の部位が原因で鼻血は起こすケースです。 一般的には、「血液の病気」と「血管が衰弱する病気」などがあります。 「血液の病気」は鼻血に限らず全身のいたる所で出血が起こりやすくなります。

 血液の病気
   白血病
   血友病
   血小板減少症
   特発性血小板減少症

 血管が衰弱する病気
   動脈硬化症
   高血圧症
   糖尿病

ほかにも例えば、肝機能障害による凝固異常などの肝疾患や、 心筋梗塞・脳梗塞などに処方される抗凝固剤(アスピリン、ワーファリンなど) による薬剤性の鼻血などがあります。


鼻血の止血方法(キーゼルバッハ部位損傷)

最後に、鼻血の止め方です。子供と大人では、方法がすこし異なることに注意します。

・子供の場合

 1 横にさせず座らせる
    頭を上げると鼻血が喉に達するので、正面を向いた普通の姿勢にさせる。

 2 鼻を押さえる
    鼻血が出ている方の鼻を指で押さえて、冷やしたタオルで鼻の付け根を冷やす。
    鼻血が止まるまでそのままの姿勢にする。

 このまま、5~10分ほどすれば鼻血は止まります。
 鼻血が止まったら、無理な運動をさせず、暑い太陽の下で遊ばないように注意します。

・大人の場合

 1 何かに寄りかかるようにして顔を上向きに向かせる
    大人の場合は血が多少喉に達しても問題ありません。

 2 鼻に栓を詰める
    適度な大きさの綿で“栓”を作る。栓の先にクリームを塗って鼻に詰める。
    数分ほどで鼻血は止まるが、30分ほどは栓を抜かいないよう。
    慌てて抜いてまうと血の塊がはがれて、再び出血する可能性がある。

鼻血がなかなか止まらない時は耳鼻科へ行って、治療を受ける必要があります。 耳鼻科では、薬で止血を行う場合もあります。 もしも、定期的に鼻血が出る場合は、病気の可能性があります。さらに診断を受けて原因を探りましょう。

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