目のアレルギーについて

人間は、脳によって身体や思考を司ります。 身体は全て重要ですが、生命維持に重要な部分や、複雑な度合いによって、 脳に割り当たられている部位や重要度に差があるようです。 特に大きなファクター占めているのが「目」。 人間の目は、単純にモノを「見ている」だけでなく、 部分的に隠れたものを脳が補填して、総合的に判断する想像能力さえ持ち合わせています。 種の存続をも左右してきた「目」は、外部に対して生身で接触している器官です。 アレルギーにも弱い部分といえます。

■ 目は、アレルギーを起しやすい

皮膚や喉などのように、体のうちでアレルギーを起す部分はあちこちあります。 中でも、「目」はアレルギーに弱い器官です。 なにせむき出しですし、瞳の部分の栄養補強は「まぶたを閉じる」しかありません。 目にはいろいろな病気がありますが、アレルギーから病気に陥ってしまうこともよくあります。

目をアレルギーにしてしまう要因は、とても多いのです。

そのもっとも代表格とされるのが、花粉症ですね。 杉の花粉はよく知られてますが、イネ科の植物や草なども原因になります。 食べ物でアレルギーを起すことも知られてます。海老えびなどのエビやカニ類。小麦や卵、玉ねぎ。 果物ではキウイ、さくらんぼ、メロン、マンゴーなども、アレルゲンとなるケースがあります。

アレルギーの元は、普段の生活にも潜んでいます。プールや水道水に含まれている塩素。 エアコン、糸や羽毛布団、 たばこなどの煙、酒。猫やイヌなどのペットアレルギーやハウスダストも 目に症状がでます。最近では中国大陸からの黄砂も問題になってますね。

日光の光のまぶしさによって、目が痛くなったり痒くなることがありっます。 日焼けやほこりも要注意です。ホコリが入ると、つい目を擦りたくなりますが、絶対にやめましょう。 目に傷がついて、そこから細菌が入りこむ危険があります。

視力が悪いのなら、コンタクトレンズよりもメガネをオススメします。ハードコンタクトレンズも ソフトコンタクトも、目に直接触れます。 そこに細菌が繁殖してアレルギーに至るなんてことは、決して珍しくありません。 カラコンはもってのほかです。「色付けしている成分が溶け出す」といった安全性の問題が 指摘されています。

メイクをする女性の場合は、化粧品がアレルギーの元になることがあります。 アイシャドウやマスカラ、ネイルなどですね。目元に整形手術を施した場合は、その影響も受けます。

目のアレルギーの主な症状とは

目は、外部に接触している内臓です。 表面は粘膜状なので、傷などには弱い臓器です。 「まぶた」という、開閉する膜に覆われているだけなので、回復能力の低い部分でもあります。 アレルギーになったときの症状は次のとおりです。

 腫れ
 かゆみ
 痛み
 痙攣
 白目が腫れる
 視力低下
 水泡
 チクチクする
 涙がでる

こうしたアレルギーの 基本的な治し方は、点眼(目薬)です。 熱を持っているなら、濡れタオルで冷やすと楽になります。 ところで「点眼」は、かえって目によくないという意見もあります。

目薬は、痛みやカユミといった炎症を和らげるのですが、痛み・カユミは、目からの信号。 根本的な解決をすることなく、信号のみを取り去るのは、かえって、 症状を悪化させているだけという考えです。敏感な器官なので、自分で判断しないで、 医者に相談するのが最良です。


アレルギー性疾患とは

アレルギー性疾患には、かすかなかゆみ程度の軽い場合から、強い痛みや、 重症な角膜病変を伴うものまであります。重い病気にかかってしまうと、失明に至る可能性も潜んでます。

目のアレルギー疾患は、病気の程度や、発現する時期によって4つに分けられています。

1 季節性アレルギー性結膜炎
2 通年性アレルギー性結膜炎
3 アトピー性角結膜炎
4 春季カタル

それぞれについて、お話していきましょう。


1 季節性アレルギー性結膜炎
季節で飛散する植物の花粉によって生じるアレルギー性の結膜炎です。 いわゆる「花粉症」ですね。花粉を振りまく植物は、季節によって変化していきます。

 春  樹木(スギ、ヒノキ、シラカバなど)
 初夏 イネ科植物(カモガヤ、ハルガヤなど)
 秋  雑草(ブタクサ、ヨモギなど)

この「季節性アレルギー性結膜炎」で、最も強く現れる症状は「かゆみ」です。 強いカユミがあるので、ついつい目を擦ってしまい、それが症状を悪化させることがあります。

ほかの症状では、涙・さらりとした目ヤニ・眼が赤いなど。強い痛みが起こったり、 視力が落ちることは、まずありません。アレルギー性鼻炎を合併する場合も、よくあります。

2 通年性アレルギー性結膜炎

1年を通じて、身の回りにあるものによって起こる、アレルギー結膜炎です。 原因となるのは、ダニや、犬・猫などのペットのふけなど。症状として一番多いのが「かゆみ」。 これは、季節性アレルギー性結膜炎と同じです。

一年間、季節の移り変わりと無関係に、いつでも発生しますが、原因となる抗原の増減にともなって、 症状は軽くなったり重くなったりします。 たとえばダニが原因の場合なら、ダニが繁殖しやすい梅雨から夏にかけて症状が悪化する、 といった具合です。

3 アトピー性角結膜炎

「アトピー性皮膚炎」の患者に起こる慢性の結膜炎です。 症状の程度は、個人によってかなりの開きがあります。「ほんの少し、かゆい程度」の軽症から、 強い炎症が長期間続くケースまで、重症度は大きく違ってるのです。アトピー性角結膜炎は厄介な事に、 細菌やウイルス性の、角膜炎・結膜炎を併発しやすい特徴を持ってます。

4 春季カタル

主に学童期にみられる重症のアレルギー性の病気です。男児に多くみられます。 一般に症状が重く、強いかゆみや充血,目が開かなくなるほどの粘り気のある目やになどを伴います。 大きな特徴に挙げられるのは、「輪部病変」と「巨大乳頭」。

・輪部病変は、黒目近くが赤く盛り上がること
・巨大乳頭は、上まぶたの裏に大きな石垣上の隆起ができること

結膜に強い炎症反応がおきて、それがなかなか回復しない場合は注意です。 角膜の表面がはがれ、そこに混濁(にごること)が生まれ、視力が低下するということがあるからです。

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