めまいの原因と病気

目の前がゆらゆらと揺れる症状がめまい。 「眩暈」と漢字で書きます。 直ぐに終わる軽度なものから、立つこともできないくらい辛いめまいまで。 その程度はいろいろですが、 生活の中でいきなり起こってしまう困った症状が めまい です。

めまいがおこる裏には、大きな問題が隠れている可能性があります。 いわゆる「立ちくらみ」のうな一過性なめまいもありますが、 場合によっては、大きな病気が原因となっているケースもあるんです。

めまいとは、いったい何なのでしょうか?
また、どのようなときに起こるのでしょうか?

● めまいの原因と症状

調べれば調べるほど、めまいは、その症状の重さと原因の深さが分かってきます。 その根源は複雑で、 「めまい」だけで一つのホームページが成り立つほどです。 軽めのお話であっても、数ページで納まりきれないので、 このページでは、めまいの症状だけを取り上げます。
まずはじめに、めまいの症状をまとめます。

一般的に、めまいの症状は次のようにまとめることができます。

 回転性めまい…………末梢前庭性めまい(内耳にある前庭が原因)
 非回転性のめまい……中枢性めまい
 立ちくらみ型めまい…心拍低下や起立性低血圧などの疾患

大きく分けると以上ですが、すべてを単純に分類できるわけではありません。 あくまでも「可能性が高い」ということです。 反対に、「めまいと一緒に起こる症状」の側から推測することもできます。 次のような原因が考えられます。

 耳鳴りや難聴などの聴覚症状がある……「末梢前庭性めまい」
 麻痺などの神経学的異常がある…………「中枢性めまい」

めまいには、大きく 「耳が原因のめまい」と 「脳が原因のめまい」があります。
とくに、後者「脳が原因」は命に直結するものです。 めまいの原因が、耳(末梢性という、半規管や前庭神経の異常)なのか、 脳(中枢性という。脳幹や小脳)であるのか。ここをすばやく判断する必要があります。 何度も言いますが、中枢性の場合は、生命の危険をともなう「重症疾患」である可能性があるのです。

「重症疾患」とは、脳幹・小脳梗塞、小脳出血、炎症や外傷、腫瘍などのことです。 迅速で適切な診断や治療が必要です。たとえば、血腫径が、3~4cm以上に大きくなって、 脳幹を圧迫しているならば、外科での摘出も検討しなければいけなくなります。

早期診断の重要性がわかりますよね?
それぞれのめまいの 「原因」と 「種類」を、 もうすこしだけ分かりやすくお話します。


 めまいの原因

めまいの原因は、大きく2つにわけられます。 「耳が原因のめまい」と「脳(や心臓)が原因のめまいです」 ほかにも、「全身症状」や「音響外傷」。「毛染め液」などで起こる「薬品によるめまい」もあります。 こまかな原因ともなれば、本当に多岐に渡るのです。

 

■ 「耳が原因」


耳には、身体の傾きなどを感知するセンサーがあります。 そのおかげで、まっすぐに立って歩けるのですが、 このセンサー部分に異常をきたすことがあります。 異常の具合によって発生するめまいが「耳が原因」のめまいです。

 

■ 「脳や心臓が原因」


脳は、身体のすべてをコントロールしています。血液を送って脳を支えているのが心臓です。 その脳や心臓に問題があり十分な血液が届かなくと、めまいを起こしてしまう。 それが「脳や心臓が原因」とするめまいです。


めまいの種類

 

では、肝心となるめまいの種類にはどういったものがあるのでしょうか?
めまいの種類。つまり「感じ方」は、人によって差がありますが、共通点というものも存在します。 大きく分けると、5つのタイプに分けられるようです。 感じかたで、病が100%判定できるわけではありませんが、参考にすることはできます。

1.回転性のめまい
自分や周囲の物が、グルグル回って見える感覚のめまいです。 症状が強いために、吐き気が起こり、直立や歩行でさえ苦痛となります。 「自発性めまい」と「誘発性めまい」の2つがあります。
「自発性の回転性めまい」は、自分が動いていないのに、 自分や周囲のものがグルグル回っているように感じるタイプです。 一方の「誘発性のめまい」は、寝返りや体を起こした際など、急に姿勢を変えたときに生じるめまいです。

2.浮動性のめまい
体が、フワフワと不安定に浮かぶような感じのめまいです。 「体が宙に浮く感覚」「船に乗っているよう」「頭がフワーッと浮かぶ感じ」で言い表されます。 左右の耳、左右の脳、あるいは脳の真ん中に病変が起こったときに多くなるめまいです。 回転性めまいを繰り返しすぎて、「クセ」になった場合にも現れます。 ちなみに、耳からのフワフワ感は「ジャンブリング現象」、 脳からの浮動性めまいは「仮性ダンディ症候」とも呼ばれます。

3.動揺性めまい
体が、ユラユラ揺れるような感覚のめまい のこと。 歩いているときに足元がふらついたり、イスに座っていてもクラクラしたりします。 動揺性のめまいは、耳や脳が左右同時に病気に冒された場合に生じます。 回転性めまいを起こして、その症状が慢性期に入った際にも、しばしば現れるめまいです。

4.眼前暗黒発作と失神発作
「眼前暗黒発作」は、目の前が真っ暗になるタイプのめまいです。 突然起こる自発性と、何かの動作をきっかけに起こる誘発性のものがあります。 力が抜けて倒れてしまうようなめまいは「脱力発作」と呼ばれます。 失神発作とは、一分以内の短い時間、一時的な意識喪失を起こすめまいをいいます。

5.一過性、反復性(交代性)動揺視
動揺視とは、ものが揺れて見える状態をさします。強烈ではないのですが、「めまい」の一種です。 後頭蓋窩の髄膜種や真珠腫、動静脈奇形などの病気によってしばしば起こります。 心臓血管系の疾患や心房や心室の細動など、循環系の疾患が原因で起こることも、よくあります。


追突事故の後遺症


追突事故などの交通事故に遭った後で現れる障害といえば、鞭打ちですが、 めまいを起こすこともあります。物が二重に見えたり、 眼振、回転性のめまい、ふらつきなどを感じるのです。 この場合、めまいの原因は事故ですが、要因を特定する必要があります。 めまいの誘発しているのは、脳なのか耳なのか。それとも心臓でしょうか。
事故のあと、かなりの時間が経ってから現れるケースも多いようです。 事故の後、しばらくのあいだは、急な体調の変化に注意してください。

動揺視について
動揺視とは、まわりの物が揺れてもいないのに揺れて見える症状です。 受信の診療科によっては「めまい」と診断されることが多いようです。 原因は、脳幹部や、小脳、前庭神経などの障害が指摘されています。 でも実際は、心臓血管系の病気や心房細動など、循環器系疾患が原因になることのほうが多いようです。 いずれにしても、緊急性が高いのですが、普通のめまいと混同させる危険が高い症状です。

 

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