胸が痛む症状からみつけだす病気と原因

胸の痛みについて

胸(乳房)の奥には肺や肋骨があり、そのさらに奥には心臓が隠されています。 胸が痛くなる病気で、一番、心配されるのは心臓でしょう。 痛みを感じる位置にもよりますが、最初に疑われるのは心臓病の可能性です。


心臓病の可能性

死因の1位はガン、2位は心臓病です。 死因ランクが高いということは、私もあなたも、誰にでも患う危険があるということ。 2位「心臓病」にかかる人の数に減っていく気配はありません。増加傾向が続いてます。 中でも気になるのが「急性心筋梗塞」。 突然発症して命取りになる心臓病であり、毎年4万人以上もの方が亡くなっています。

怖い病気なんですが、狭心症や心筋梗塞にかかる割合は、想像されるほど多くはありません。 胸が痛む原因は心臓病だけでなないのです。 今ゆとりがあるなら、あなたや家族や知り合いで、誰かの胸が痛んだ場合、 次の緊急度をチェックしてください。。

1つでも当てはまれば、緊急性はありません

■ チェック1

 □ 痛みの範囲が狭い――限局性である
 □ 痛みが鋭い――針で刺されたような感じ
 □ 深呼吸をすると痛みが増す
 □ からだを左右前後に曲げたときに痛みが現れる
 □ 痛みの場所を手や指でおさえると痛い
 □ 痛みが何度きても「死ぬような気持ち」にはならない
 □ 痛みは瞬間的なときもあるが何時間も続く場合もある
 

 →どれにも当てはまりませんか?
 その場合は次の「チェック2」へどうぞ↓

■ チェック2

 □ 痛みは表面的なものではない
  ――胸骨(胸の中心を縦に走る骨)の奥深いところで痛みを感じる
 □ 痛みの範囲が広い
  ――ときにはのどや歯、左肩のほうまで伝わる
 □ 痛みのために思わず胸を“わしづかみ”にしたくなる
 □ 痛みとともに冷や汗が出たりぐったりした感じがする
 □ 体を使う動作や作業をしたり感情がたかぶったときに痛みが起こる
 □ 動作をやめたり気持ちを落ち着けると痛みは軽くなる


上記の チェック1 か チェック2 のうち、 1つでも当てはまる場合は狭心症や心筋梗塞に関連した「狭心痛」の可能性があります。 循環器科の専門医による検査と治療が必要です。より専門性の高いサイトで確認することになります(参考<a href=”http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph34.html”>国立研究開発法人国立循環器病研究センター</a>)。

痛みのチェックを試してみましたか?

上に挙げた胸の痛みのほとんどは、神経痛や筋肉痛などの表在性の痛みであり、内臓とは無関係です。 胸が痛むとき、痛みの範囲が狭いならば、おおむね安心です。 痛む場所を指1本で「ここが痛い」と指せるときは、心臓病や内臓の病気ではないと思って大丈夫です。
それでは、胸の痛みの例を挙げていきましょう。

■ 胸の痛みの原因「肋骨の骨折」

咳をしたり体を動かすと胸が痛くなる。 こういう場合は、肋骨にひびがはいっていることが考えられます。 疲労骨折とは、骨に繰り返し無理な力がかかって骨に亀裂が生じた状態のこと。 大きな衝撃による骨折と違い、骨に疲れが溜まって「気がついたら痛くなっている」ため、 骨折したという自覚が無いのが特徴です。

疲労骨折は、スイングが不安定で筋力の足りないアマチュアゴルファーが起こしやすいとされます。 練習熱心な日本人ゴルファーに特有のスポーツ傷害です。 しばらくの間、ゴルフを休んでスイングをしないようにすれば、少しずつ痛みが引いていきます。

骨がもろくなっている中高年女性は、咳をしたり、 外からちょっと押された程度でも肋骨が骨折することがあります。 痛みがひどいとき、痛みが長引くときは、整形外科を受診してください

■ 胸の痛みの原因「肋間神経痛」

胸の痛みの原因の中で、いちばん多いのが「肋間神経痛」です。

「肋間神経」とは、胸をとりまく神経のこと。肋骨と肋骨をつなぐ筋肉の間を通っている神経です。 体をひねったり、棚の上のものをとろうと伸びあがったり、不自然な姿勢になったときに、 神経が骨や筋肉にはさまれている「肋間神経」に刺激が伝わって、強い痛みが走るのです。

冷房の効き過ぎも「肋間神経痛」の原因になります。 なぜか普通は、右左のどちらか片側の胸だけが痛みます。 「肋間神経痛」は、一時的な場合が多く、ほとんどはいつのまにか自然に治っています。

「肋間神経痛」と思っていたのに、実は別の原因で傷んでいることもあります。 胸の骨の変形や 帯状疱疹などによる炎症 、または、脊髄の病気や がんの転移。 こうしたことが、隠れた原因になっているケースです。 痛みがひどいとき、痛みが長引くときはガマンしないで、神経科や、麻酔科で診察を受けてください。

■ 胸の痛みの原因「筋肉痛ほか」

筋肉が傷むことを「筋肉痛」といいますが、原因はじつにさまざまです。 運動をした次の日に痛み出し、1日で回復することもあれば、2~3日ほど続くことも。 誰でもよく経験するどういった仕組みで痛むのでしょう。

筋肉痛でとくに多い原因は、慣れない運動や作業で普段使わない筋肉を使いすぎた場合。 打撲や捻挫のような、ケガに関連した筋肉痛などもよくみられます。

症状が軽いほど回復も早い。筋肉を休ませると、およそ48時間程度で回復します。 痛みがひどい重度の場合は、その筋肉が炎症を起こしていると考えられます。 「そのうち治るのが筋肉痛」と考えられ勝ちですが、 重度のケースは、整形外科での治療が必要となります。

「たいした運動もしていないのに、筋肉痛に・・・」という覚えがないでしょうか。 インフルエンザなどの感染症や自己免疫疾患、寄生虫を原因とする筋肉痛もあります。 思い当たることがないのに、筋肉の痛みが引かない場合は、 整形外科ではなく内科の受診も考えてください


そのほか胸の痛み


筋肉痛や神経痛など、整形外科的な症状を取り上げて来ました。 もちろん、胸が痛む病気は、このほかにもあります。

 食道の病気
 肺や呼吸器の病気
 心膜炎
 胸膜炎
 ・・・

「胸の痛みが引かない」「痛みが強くなる」。 胸の外に呼吸が苦しくなるとか一緒にお腹も傷むとか、複合的な症状がでることもあります。 心配な症状がある場合は、まず内科を受診して相談するとよいでしょう。

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