喉の違和感、よくある原因とは

喉に違和感を感じることあります。 その、よくある原因としては、風邪をや食べ物が詰まったときなど。 「違和感」「異物感」と言う表現になりますが、たくさんの症状がみられます。 乾燥していたり、痒かったり、何か圧迫感を感じたり。 軽い発熱であっても、喉が腫れて違和感を覚えることがあります。 病気の種類や体調によっても感じ方が異なります

■ 違和感の相違から

喉の感じがいつもと違う「違和感」。その変な感覚にも種類があり、違和感の原因も異なります 「痛い」と「引っかかる」では、症状も原因も違ってくるのです。 このページでは、その症状によって異なる病気について、お伝えします。

■ 違和感と痛みが一緒に

「はっきりしない違和感」と「痛み」が、同時に起こる ことがあります。 こうしたときに、一般に考えられるのは 扁桃炎。 食べても飲んでもいないのに、何もしないときにノドに違和感があり、 飲み込むときに痛みが走るようなら、真っ先に疑われる病気です。

扁桃炎は、細菌感染により引き起こされる炎症です。 溶連菌や黄色ブドウ球菌、肺炎球菌やインフルエンザ菌などの細菌によって、 炎症がひきおこされるのです。これが、よく言われるところの扁桃炎ですが、 正しくは「急性扁桃炎」といいます。

扁桃が赤く腫れて、膿を持ったり、激しい痛んだりします。熱がでるので、体中がだるくなります。 炎症や腫れがひどくなると、ものが痛くてとても飲み込めなくなることがあります。 治療には、解熱鎮痛剤や抗生物質(内服・点滴注射)をつかいます。うがいによる殺菌も併用します。 「扁桃炎」そのものを治すというより、原因となった細菌を退治するということです。

「急性扁桃炎」が癖になると「慢性扁桃炎(習慣性扁桃炎)」になります。 急性よりも症状はゆるいですが、たびたび繰り返すツラサがあります。 「扁桃周囲膿瘍」や「伝染性単核球症」にかかってしまうと、症状がずっと重くなります。 普通の扁桃炎の治療では治らなくなるので注意が必要です。


余談です

「扁桃炎」は、かつて「扁桃腺炎」と呼ばれていました。 いまも名残りで「扁桃腺が痛い」とかいいますが、「扁桃」は「腺」ではありません。 どういった経緯で、そう呼ばれていたのか不明です。リンパ線とごっちゃになったのかもしれませんね。
そのほかの違和感と痛みの病気

扁桃炎のお話をしましたが、違和感と痛みが同時に起こる病気は、ほかにもこれだけあります。

 かぜ症候群
 慢性副鼻腔炎
 舌咽神経痛
 皮膚カンジダ症
 急性副鼻腔炎
 扁桃周囲炎
 急性咽喉頭
 急性喉頭蓋炎
 伝染性単核球症
 歯周炎
 咽喉頭異常感症
 自律神経失調症

文字を見ただけでは、喉とはまったく無関係と思える病気が入っていますね。 「急性副鼻腔炎」の副鼻腔は、喉から離れた部位なので、無関係のように思えます。

でも、喉への影響があるのです。この症状ですが、片側の鼻が詰まって、 緑色っぽい鼻水がでるようになります。それがやがて、鼻の奥の方や、ほっぺ、あご、 目の内側などに痛みを感じるようになります。ときには、頭が痛くなるという事もあります。

そういった感じで、ほかの病気も、喉が変になるのです。

■ 喉が ひっかかった・つまった とき

喉は、肺への呼吸と食道への飲食とを、一箇所で行っているうえ、脳に血液を送る大動脈も通っています。 位置的にも頭部と身体をつなぐ中心になっているので、ほんのささいな苦痛でさえ、 体調が変わってしまいます。

ときには、ひっかかったり、つまったりすることがあります。食べ物がちょっと詰まっただけなら、 カンタンに回復するでしょうが、病気が原因となることもあります。 咽頭炎と咽喉頭異常感症なども、それにあたります。

・咽頭炎
乾燥感や何か引っかかった感じがあるなら、「咽頭炎」にかかっている可能性があります。

「咽頭炎」は咽頭の炎症のこと。咽頭は、鼻腔や口腔の奥にあります。 ここには咽頭扁桃や口蓋扁桃、口蓋垂なども存在しています。 ただし、口蓋扁桃に強い炎症のあるならば、病名は「扁桃炎」になります。

「急性咽頭炎」は、一般的にウィルスや細菌の感染です。 アデノウイルス、コクサッキーウイルスなどのウイルス感染や、A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌とも)、 インフルエンザ菌などの細菌の感染などです。ほかに、刺激性ガスが原因になることもあります。

「慢性咽頭炎」は、急性咽頭炎がなかなか完治しないときに、おこやすくなります。 喫煙やお酒も原因になります。たばこの吸いすぎ、過度な飲酒などを続けていると、 咽頭が刺激されっぱなしになり、慢性咽頭炎になるのです。

・咽喉頭異常感症
つばを飲み込むときに、つまったようで違和感がある。 でも、食べ物を飲み込むときには何も感じない。「咽喉頭異常感症」は、そんなときに疑われます。

じつはこれ、特定の病気を指しているわけではありません。 どれにも当てはまらないときの総称をいうのです。 耳鼻咽喉科の診察などでは、ノドに異常感を感じても、病気がみつからないことがあります。 そうした、咽頭や喉頭に異変が見られない病態を総称した病名ということです。 (このような総称病名は、医療の世界ではよくあるようです)

総称なので、原因は多々ありますです。それでも、3つに原因を大別することができます。

1 局所的原因
2 全身的原因
3 精神的原因

とくに、1に関しては、本当に細目が多いです。鼻や喉、胃や食道、気管・気管支などの軽い炎症。 早期ガンや良性腫瘍など腫瘍性病変。頸椎(けいつい)の変形など、挙げていけばキリがありません。 医者に診てもらうしかないでしょう。

■ 喉の痛みとカユミ

単に「変だ」と感じるだけの違和感ではなく、もっと具体的に感じることもあります。 「痛み」とか「痒み」などです。

風邪のやインフルエンザは、ダルさや頭痛が現れ、喉にも症状がでます。 重症化にともなって、熱が高くなり、喉の腫れや痛みがひどくなり、間接や筋肉の痛みがひどくなります。 風邪であれば、静かにしていれば治ってしまいますが、もっと別の病気で喉が変になることがあります。

・ 三叉神経痛
なにかを飲み込むとき、ズキン痛みが出るなら「三叉神経痛」が疑われます。

三叉神経とは、顔周辺を感じる神経。顔の感覚を脳につたえる「三叉神経」に障害が起こる病気が 「三叉神経痛」です。顔におこる神経痛は、広い意味で「三叉神経痛」になるのですが、 顔だけでなく、喉にもおこるようです。

傷みの原因は、まだはっきりとは解明されていません。 膨張した血管などがあたって、神経の伝導に障害が出ていると考えられます。

顔への感覚は、触感、痛み、空気が冷たいなど、それぞれが別の神経回路で脳に伝えられてます。 三叉神経に血管があたっていると、その神経に「キズ」がついたようになり、 伝達信号が混線してしまいます。「触った感じ」が、痛みとして脳に伝わってしまうのですね。 外傷がないのに、痛みが起こるなら、神経の混線が疑われるのです。

・ パスツレラ症
喉がイガイガするなら、パスツレラ症の可能性があります。 パスツレラ症とは、パスツレラ属菌を原因菌とする日和見感染症です。

「パスツレラ菌」は、イヌやネコの口の中に存在しやすい菌ですが、犬や猫自身は、ほぼ症状がでません。 ペットと暮らしている人間が、かかりやすい病気といえます。

犬や猫に噛まれたり引っかかれたりして、人にうつります。通常は、飼い犬が噛むことはないので、 もっとも多いの、キスをしたり口をぺろぺろ舐められるケースです。喉がイガイガする症状がおこります。 そのままでいると、やがて、気管支炎や肺炎に発展する恐れがあります。

噛まれたり引っかかれたりした場合は、さらに深刻です。噛まれた場所が炎症し、 腫れたり赤くなったり、激痛も伴います。症状は、約30分~数時間後に表れます。

日和見感染症(ひよりみかんせんしょう)とは、免疫力が低下した時だけ症状の現れる病気です。

・ アナフィラキシー
喉が突然、カユくなったり、ほかにも急激な違和感がおこったなら、 「アナフィラキシー」かもしれません。 わずか5分程度で、急激に症状が悪化します。ただちに病院へ走るか救急車を呼びましょう。

「アナフィラキシー」は、体内の過剰防御が引き起こす症状です。 体の中に抗原(アレルゲン)が侵入すると、生体はその抗原に対して特異的な抗体(IgE抗体等)を 産生します。そのときは、産生だけで終わるですが、抗体はそのまま維持されます。 そして再び、同一の抗原が体内に入ったときにに、抗体が働き、抗原を除去しようとします。 これが「アナフィラキシー」です。

体を護ってくれる防御反応なので、たいへんありがたいのですが、ときには、 極めて有害な反応を引き起こします。「ありがためいわく」ということです。 よく知られているのは、「ハチに刺された」ショック症状なんですが、それだけではありません。

1 息ができなくなる
 浮腫は体中に広がり、喉にもできる。
 これが、気道を塞さいで、息ができなくなる

2 不整脈やショック

始めは、喉の浮腫によって異物感を感じます。それが、しゃがれ声になったり、 うまく声が出せなくなったりします。まもなくすると、浮腫は喉を塞いでしまい、 呼吸ができなくしてしまいます。 1も2も、死に至ることがあります。

■ ノドがふさがる感じ

ノドに感じる違和感には、緊急性の高い違和感もあります。「ノドが塞がる感じ(閉塞感)」は、 場合によっては、気管を塞いでしまう危険性があるのです。 先のアナフィラキシーは、その第一級レベルですね。アレルギーであり緊急性の高い症状です。

そこまでの危険はないのですが、やはりそれなりに注意を払いたい「ノドが塞がる感じ」の病気は いくつもあります。甲状腺異常、ホルモン異常、悪性貧血、糖尿病などです。 症状はノドにおこっているのですが、起しているのはノドと無関係の病気です。

どのような病気であってもたいていは、病名が判明します。 中には、いくら検査をしても異常をみつけられない病気があります。

異常が見つからない。 でも違和感がある。 そんな症状を「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」と呼びます。

咽喉頭異常感症とは、診断では異常がないけれど、ノドに不調を感じる病気です。 咽喉頭部や食道などに、詰まった感じ、異物感、不快感を、たしかに覚えるのですが、 検査をしても異常がわからない・みつからないものをいいます。

「咽喉頭異常感症」という言い方は、耳鼻科の診断。内科では「ヒステリー球」と呼ばれます。 どちらとも同じ症状を指していますが、受診科によって病名が異なるのは不思議ですね。

 何かつまっている感じ
 何かがひっかかっている感じ
 塊りがある感じ
 塞がる感じ
 奥がはれている感じ
 イガイガする
 つかえる感じ

個人差はあるのですが、ノドに関して言いえぬ違和感があるなら、コレの可能性があります。

この病気の最大の問題点は、医者が理解してくれないことです。本人は困っているのに、 どんな検査にも引っ掛かりません。医者に言わせれば「気のせい」「過剰に気にしすぎ」と いいたくなるのかもしれません。

病名に「ヒステリー」と付いているのは「精神的な病状」と診断されるからです。 耳鼻科とか内科へ行っても、せいぜい、「風邪でしょう」という判断になるかもしれません。 むしろ、精神科や心療内科の方がいいかと思いますが、最初から精神科へ行く人はほとんどいないですね。

要するに、診断がはっきりしない場合に限って、咽喉頭異常感症が疑われるのです。 とにかく、どこでもいいので病院で検査を受けること。消去法で残ったときに、 「咽喉頭異常感症かもしれない」となるのです

人によって原因が異なりますので、治療法も薬の処方もそれぞれです。 精神的要因が影響している場合は、不安や緊張には抗不安薬、うつ病、うつ状態には抗うつ薬、 ヒステリー症には心理療法などの治療が行なわれます。

■ 喉だけがやたらと腫れる

喉というところは、痛みや腫れがよくおこる器官です。身体には、さまざまな機能・器官があります。 でも、障害を起こしやすい部位というのは、喉のほかには胃腸くらいかもしれません。 風邪をひけば、咳が出て腫れて痛くなることが多いし、何かの病気で熱が出たときも、 喉のリンパが腫れたりします。声の出しすぎで喉に炎症を起こしやすい人もいますし、 空気が悪い場所では、咳や腫れを起す人も珍しくありません。

喉のことを理解していないと、症状を悪化させてしまうことがあります。 仕組みを知ることで、喉の異常への正確な対処ができることでしょう。 鼻からの通り道と、口からの通り道とが交わる場所が喉です。 「咽頭」と「喉頭」という、2つの部分に分けることができます。

・ 咽頭とは
咽頭にはいくつもの役割があります。 声を出すときに鼻腔に空気がもれるのを防ぐ役割。 食べ物が入ってきたときに鼻の方に行かなくする役割です。 どちらも重要な役目なんですが、ほかにもう一つ「防御」という役割も担ってます。

身体には「リンパ」が巡っています。「リンパ」の仕事は、 不要物を身体から集めて排出する「老廃物などの運搬」と、細菌などから身体を守る「免疫の働き」です。 咽頭には、咽頭扁桃、口蓋扁桃、舌根扁桃といったリンパ組織が集まっています。 細菌やウイルスが侵入すると、咽頭のリンパも、喉の粘膜と一緒に、体を守る免疫の働きをします。 退治できればいいのですが、敵の方が強大だと、退治が長引いたり負けたりします。

浸入した細菌やウイルスの方が強かったりすると、免疫系に異常がおきて、抵抗力が落ちてしまいます。 そうして起こるのがリンパの炎症「口蓋扁桃」。 よく言う「扁桃腺」が腫れると言われる症状は、このようにひきおこされていたのです。

・ 喉頭とは?
喉のもうひとつの主役が「喉頭」。主な役目は声を出すことです。普段、声帯は閉じています。 肺から送られた空気によって、声帯は押し開かれますが、また直ぐに閉じます。 開く・閉じるだけのものですが、開き具合と空気の出し加減で振動によって、声がでてるのです。

異物や細菌などが侵入してきたときは、声門を開けて細菌を外に追い出す働きをしています。 これが「咳」です。また声帯は、食べ物気管に入るのを、閉じることで防いでます。 微妙な「開いたり閉じたり」運動によって、生命を支えていることが「喉」という部位なのです。

風邪や扁桃腺炎、リンパ節の腫れは、喉の部分が炎症をおこしてしまうものです。 細菌によって膨張してしまい、機能低下に陥っている状態というわけです。

■ 喉頭ガン

喉の違和感のなかで、真っ先に警戒する必要のある病気があります。それは「ガン」です。 ここまで話しを進めておきながら、後になって重要項目を吐露するのもナンですが、 ガンは日本人死亡率No1の病気です。どうしても避けては通れない項目なんです。

ガンは、現代の医療技術をもってすれば、治療可能な病気です。 早期発見さえできれば、完治できるのです。そういうことからも、 どれだけ早く違和感を感じとることができるかで命を左右することになります。 そうと分かっていても発見困難なのがこのガンです。なぜなら、初期症状は、 喉の風邪とじつにそっくりだからです。

「 長い風邪だな 」と思ってる間にも、ガンが進行してしまい、 後戻りができないところまでいってしまうことがとても多いといいます。

タバコを吸っている人に患者数が多いことも、ノドのガンの特徴です。 喫煙家の人がノドにいがらっぽさを感じるのは珍しいことではありません。 「まさか自分が?」 という思いもおこるでしょう。 あれやこれやで、自から発見を遅らせてしまうガンだといえるかもしれません。

喉頭ガンの種類

喉頭は、のどぼとけ付近にある気管でした。ここは、声帯を振動させて声を出す「発声機能」と、 食べ物が気管内に入らないようにする「誤嚥防止機能」を併せ持ってます。

「喉頭がん」とは喉頭にできる3つのがんの総称

・ 声門ガン  声帯に発生

・ 声門上ガン 声門の上部

・ 声門下ガン 声門の下部

このうちで、もっとも発生率が高いのが「声門がん」。発症する年齢は、60歳以上の人に多く、 圧倒的に男性に発生しやすいガンです。喫煙者の発生率が突出していることから、 タバコとの関連が強いようです。
3種類のガンそれぞれの特徴

・声門ガン
 典型的な症状は「声がかれる」こと。風邪もひいていないのに、  長期に渡って声がかれている状態が続いていてませんか。ガンが進行するにつれて、  声のかれにも拍車がかかります。声門が狭くっていくため、呼吸困難にもなります。  血たんなどの症状も現れてきます。ただ、頸部リンパ節への転移は少ないガンと言われてます。

・声門上ガン
 食べ物を飲み込んだ時に、痛みや違和感を感じる症状があります。ガンの進行が声帯にまで広がると、  声がかれるようになります。頸部リンパ節に転移しやすいガンなので、  リンパ節の腫れから発見されることも多いようです。

・声門下ガン
 初期の自覚症状がほとんどないガンです。かなり進行してから、  やっと声がれや血痰などの症状が出できます。そのため、ほかの「喉頭がん」以上に、  発見が遅れる危険が高いガンです。

■ ガンの中では治癒しやすい

喉頭ガンは、治癒率の比較的高いガンとされてます。早期に発見することができれば、 十分に完治することがも可能なのです。発見が遅れて病気が進行してしまうと、手術が大きくなり、 喉頭を摘出しなければならなくなります。声帯を失って声が出せない身体になります。

喉頭癌をわずらった芸能人は、何人もいます。声が出なくなることを嫌った忌野清志郎さんが、 ガンの摘出手術を拒んだことは有名です。放射線治療での完治を目指しましたが、 残念ながらお亡くなりになりました。これがもし、初期段階で発見できていれば、 放射線治療だけで治すことも可能だったはずです。

発見が遅れた場合は、手術ということになるのですが、100%完全に声を失うのでしょうか。 じつは、そうとも限りません。発見が遅い場合であっても、段階的な治療で声を残すことができます。 放射線治療で声を失わないサイズまでがんを小さくしてから摘出するのです。

万が一、声帯を摘出したとしても、食道発声法などの訓練によって声が出る可能性が残ってます。 ミュージシャンのように、「声が命」である人は、嫌うかもしれませんが、 話をするレベルまで回復する可能性があるので、悲観するのは早いのです。

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